(7) スタークルーズ
●短い日数で手軽に船旅(クルージング)を楽しむ外航クルーズ
・当初、低廉でより短い日数で船旅(クルージング)を気軽に楽しんで貰うコンセプトで、日本〜韓国航路を開設した。また、東京・横浜よりも九州・関西圏の方が日数が短いとの考えから神戸でスタートした。
・神戸は港町・異国情緒などのネームバリューを重視し、日本全国からの集客を見込んで母港として選択した。
・船内で募集する神戸でのオプシュナルツアー(20〜30人規模=バス1台)の状況からみると、異人館、ハーバーランド、六甲山、元町・南京町、相楽園(日本庭園)などの人気がある。
・季節によって利用者層は異なるが、春・夏休みは家族連れが多い。他の時期は、やはり年輩者が多い。学生と30代までが2割程度だった。
・カジュアル性を売り物にして、新たに20〜30代の女性を最大のターゲットに取り込みたいと思っている。
・料金を安くしているので、逆に一定の乗船率が確保されないと経営的に苦しい。
・東南アジアは魅力的なビーチが多い。
・当社の船は外国船籍であるため、一度国外に出ないといけないが、日韓クルーズは季節によっては航路のコンディションに恵まれないこともある。
・「日本においては、クルーズ自体がまだ一般的ではなく普及を図る必要がある。そのためには、日本人の生活パターンに合った短期クルーズからスタートしなければならない。」ということが、市場調査の結果判明した。
・従って、外国船籍である当社の船が短期クルーズを行うためには、韓国に最も近い福岡を4月から母港とし、また、空港にも近いので東京方面を初め全国からの集客に努めることが最善策であると判断した。