2. 調査内容
(1) 調査項目
(I. 神戸港の状況)
調査を始めるにあたり、神戸港の港勢を中心に特に震災以降の神戸港の状況について整理した。
(II. 神戸港における海上観光事業の現状及び取り巻く環境変化)
神戸港における海上観光事業の現状について整理するとともに、海上観光事業をとりまく社会経済環境の変化について検討した。
また、神戸港の背後地及び観光航路との連携が可能と考えられる地域において、観光資源や拠点施設の状況等のポテンシャルについても検討した。
(III. 他地域の観光船の状況)
神戸港における観光航路の開設を検討する上で、他地域においてどのような航路が開設されているのか、或いはどのようなサービスや企画がなされているのかについて、インタビュー調査及び文献調査により事例研究を行った。
(IV. 海上観光事業の事業特性)
これまでの調査結果を踏まえ、海上観光事業の事業特性について整理する。
ここでは複数のモデル航路を設定し、フィージビリティ・スタディを行い、海上観光事業の事業特性及び事業性を検証した。
(V. 神戸港を中心とする大阪湾の旅客船観光航路のニーズ把握)
II.およびIV.で検討した結果を踏まえ、利用実態や利用者の観点から観光船の利用促進策を把握するため、主要観光地での聞き取りアンケート調査と旅客船ターミナルでの聞き取りアンケート調査とを行った。
また、旅行事業者の観点から、観光船事業へのニーズ、観光船事業の商品価値、利用促進方策について検討するとともに、大阪湾周辺の集客施設の立場から、観光船事業へのニーズ、観光船事業の商品価値、利用促進方策について検討した。
このため、旅行事業者及び大阪湾周辺の集客施設へのインタビュー調査を行った。
(VI. 神戸港を起点とする海上観光航路の課題と対策)
以上の検討結果を踏まえ、神戸港を起点とする海上観光航路の開設にあたっての課題について整理し、これらの課題解決に資する具体的方策について検討し、提言としてとりまとめた。