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しかし、東アジアの港湾との間で国際競争力を強化するうえで、24時間・365日体制は避けて通れない課題である。大阪港においても外航コンテナ船にとどまらず、例えば、地球環境問題からその利用が促されているRORO船等のモーダルシフト船並びに全体の荷役量の増加や国内主要ハブ港の活性化に役立つ内航フィーダー船に係る日曜荷役や夜間荷役などについても弾力的な荷役の実施に向けての取組が重要である。

日曜荷役、夜間荷役に関しては追加的労働コストの負担、労働者の労働条件悪化防止をどのように図るか等解決すべき課題は多いが、港湾運送事業のサービス向上のためには、港湾ユーザーのニーズがある場合には、労使双方が柔軟にその実現のための条件を探っていくという対応が必要と考えられる。

また、夜間荷役の実施に関しては、必要に応じ、港湾労働者の待機、購買、飲食等のための施設配備や通勤手段の確保も重要である。

このようなことから、当面、海側のオープンについては外航コンテナ船以外のモーダルシフト船等の日曜荷役等への対応が望まれる。

 

表5-6 .大阪港の24時間・365日オープンについての意見(事業者ヒアリングより)

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2) コンテナターミナル・ゲートの24時間・365日オープン

大阪港のコンテナターミナル・ゲートは、平日の昼間オープンが原則であり、24時間・365日体制ではない。荷主やトラック事業者はコンテナゲート待ちの時間が長いことに対し、強い不満感を表明している。また、港湾運送事業者においても、荷主あるいはトラック事業者のニーズは十分把握しているものの、24時間・365日オープンに要するコスト面等の制約が強いこと、及び貨物量がフルオープンするだけの量に達していないことから、ゲートの24時間・365日オープンについてはしたくてもできない状態である。

現在、平日は16時30分に閉めているが、その時刻までにゲート前に到着し並んだ車両は受け付けている。また特別な理由があり、しかも事前に連絡があった場合は時間外でも受け付けるなど、かなり柔軟な対応をしている。しかし、港湾運送事業者には1台の車両のために作業員を待機させておくほどの余裕はないのが現状である(この待機に要するコストを荷主が負担する場合は、いつでも待機するというのが港湾運送事業者の考え方)。

 

 

 

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