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2] 船上での実施要領

実施に先立ち、外国船舶監督官が本船船長及び乗組員に対しサロンにて挨拶及び協力要請を行う。

次に全員で条約証書、その他の書類の点検を行う。代表者1名が点検を行い、全員にその場で内容を伝える。

その後、以下の順路で班別に行動し、PSC(模擬)を開始する。

 

検査順路

船長室又はサロン 30分

⇒操舵室 20分

⇒端艇甲板 20分

⇒上甲板 15分

⇒操舵機室 10分

⇒機関室 10分

⇒居住区 5分

⇒船長室又はサロン (ロスタイム;10分)

 

検査項目については、別紙チェックリストを基に、各研修生の判断により適宜実施し、各自がPSCレポートを作成する。

トレーニング・アシスタント及びOSCC講師は、研修生に対して指導、助言を行うこととし、OJTが円滑に実施されるよう配慮すること。

模擬訓練の時間は、約2時間とする。

 

3] 意見交換

PSC(模擬)終了後、OSCCに帰り、各自が作成したレポートに基づき、発見した欠陥等を発表する。それに対する条約上の根拠、取るべき措置等について討議し、意見交換を行う。

 

4] 本船乗組員へのお願い(協力依頼)

乗組員については、以下の配置で待機していただき、研修生の質問等について適宜対応をお願いする。

船長室又はサロン ⇒ 船長

操舵室 ⇒ 航海士

端艇甲板及び居室 ⇒ 航海士

機関室及び操舵機室(含む上甲板) ⇒ 機関士

 

8. その他

検査は模擬訓練につき、外観検査を主体にする。効力試験は時間の制約、安全性、誤動作防止等を考慮し、実施しないこととする。

尚、ISMコードのSMS(安全管理システム)についてもPSCは行わない。

(ただし、状況に応じ簡単なインタビューは可とする。)

以上

 

 

 

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