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人にやさしい交通バリアフリー

 

おじいさんやおばあさん、車いすの人、赤ちゃんをつれた人、日本語のわからない外国の人など。すべての人が安心して、安全に使える公共交通システムを考えます。

 

交通バリアフリーって、なに?

バリアフリーとは「危険なものや、さまたげになるものがない」という意昧です。そして、交通バリアフリーとは、たくさんの人が利用するのりものや駅、バス停、港、飛行場などを、だれでも安全に利用できるようにしようという考えから生まれた言葉です。

*バリア[barrier] かべやさく、境界線

フリー[free] 自由、(危険・じゃまなどが)ない

 

交通バリアフリー施設には、たとえば、こんな駅があります。

 

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交通バリアフリーの施設は段差や障害物が少なく、移動がスムーズにできます。

 

車いす対応型エスカレーター

駅には階段がたくさんあります。最近では、その階段をエスカレーターに変えた駅をよく見かけます。でも、ふつうのエスカレーターは1段の奥行きがせまく、車いすの人などには不便です。そこで、数段分をつなげて動かせるようにしたエスカレーターができました。

 

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LRT車両

LRTとはライト・レール・トランジット[Light Rail Transit]の略。日本語では「軽快電車」「スーパー市電」「高速路面電車」などと訳されています。もとはヨーロッパを中心に発達した新しい交通システムで、路面電車の見直しからはじまりました。いままでの路面電車とちがう点はさまざまありますが、そのひとつがとても低い床。車両とプラットホームのすきまもないので、車いすやベビーカーがスムーズに移動できます。また、排気ガスを減らし、エネルギーを節約する効果もあります。

 

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