7. 開催の経緯と成果の概要
生徒を対象とした本年度の「マリンサイエンス・スクール」は、前述のとおり参加者の募集を約1ヶ月半にわたり行ったところ、締切日までに全国から83名の応募があり「参加の動機」についての作文の審査により、48名を受け入れることに決定したが、2名がキャンセルしたため46名を受け入れて第1コース23名、第2コース23名に分けて実施した。
本年度のカリキュラムは、「ROVによる海中観察」「高圧環境体験」「かいようでの船内生活体験」の体験や実習に重点を置くとともに、概ね高校1年生が理解できる水準で、「地震の巣を探る」「海域の開発利用」等の講義も取り入れ、最先端の海洋科学技術をやさしく解説することに努めた。
「まとめ」の時間では、「海洋科学技術研究に情熱を賭けることができるか」をテーマに、各コース2グループずつ、全体で4グループに分かれて集団討議を行った結果を各グループの代表が報告し合い、その後質疑、応答を行った。なかには「自分達は海が好きであり、そのことによって海洋科学技術の分野へ進むことに困難が多少あってもきっとそれを克服していけると思う。この意味で自信を持っで情熱を賭けることができるといえる。」等の報告もあり、この試みで参加者の多くが海洋科学技術に対する情熱を一層深めたものと考えられる。
生徒の参加者に対してもアンケート調査を行った結果、資料6のとおり「高圧環境体験」「潜水調査船潜航体験談」「深海生物」「ROVによる海中観察」「地球環境と海洋」等に大いに興味、関心を示し、また、資料5のとおり「今まで知らなかった海洋科学技術に興味が深まった。」「将来海洋科学技術に関連した仕事につきたいと思うようになった。」「生き生きとしている研究者の姿を見て自分も研究者を目指したくなった。」等の感想が多く寄せられ、本スクールの開催は海洋科学技術研究を担う人材の育成に役立つものと言える。