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1.5 調査結果の概要

1.5.1 OTC2000

OTCは、海洋石油資源に関する探査技術、掘削技術、生産技術、安全・環境保護管理等についての論文発表と、海洋資源開発(特に石油掘削船)において使用されている機器・材料等を展示することにより、海洋(資源)開発に係る関係者に対する広報的な役割を担っている。

海洋科学技術センター(JAMSTEC)では、平成11年度末より地球深部探査船の建造を開始することから、今回の出張においては、掘削機器・材料等の展示を中心に、各機器等についての情報収集を行った。

展示会場には、シェルシェーカー、マッドポンプ、ドローワークス、パイプハンドリングシステム、DPS (Dynamic Positioning System)など掘削に必要な各種機器及び制御システムをはじめ、電線やボルトなどの部品に至るまで様々なものが展示されていた。また、海洋掘削会社であるR&B Falcon社等は自社所有の掘削船模型などを展示しており、DNV (Det Norske Veritas)やABS (American Bureau of Shipping)など船級協会もブースを設けて広報活動を行っていた。

一方、論文発表については、、49のセッションで340もの専門的な論文が発表され、大半は石油開発に関する内容のものであったが、そのなかで幾つかの論文発表について聴講した。

 

1.5.2 石油掘削船「DEEPWATER NAUTILUS」

「DEEPWATER NAUTILUS」は、韓国で建造されたセミサブ型の石油掘削船であり、船主が造船所より引渡を受け、米国テキサス州ガルベストンの岸壁に係留して、各種掘削機器等の試験・調整を行っているところであり、見学当日は、各種機器メーカー等より多数の人員が乗船していた。

地球深部探査船の建造に資するため、船主より本船の全般的な説明を受け、主として掘削機器に関連する部分の写真撮影を行った。

 

1.5.3 Texas A&M Universit, Ocean Drilling Programオフィス訪問

世界中の様々な海域において、科学目的の掘削を行っている唯一の組織であるODPオフィスを訪問し、試料採取システム及びデータベースシステム等についての意見交換を行うとともに、ODPの施設見学を行った。

 

 

 

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