日本財団 図書館


石垣(いしがき)港

(港則法適用港、開港、検疫港、出入国港、重要港湾、第2種漁港)

(海図1285、1286)

 

この港は、西方へ開口し、南側は、島の南端から半月形に竹富島まで延びるさんご礁(干出0.3〜1.5m)に囲まれているため、わずかに南東の風浪を防ぐことができる。

港内は北西部を除き、各方面から幅広く浅水地が張り出し、かつ中央部付近にも浅水の分立さんご礁が散在しているため、錨泊に適する区域は非常に狭い。

港界南東端のさんご礁の切れ目に、釜口という狭い水路(開発保全航路)が掘り下げられ、地元漁船が利用している。

港域内には石垣漁港及び登野城漁港がある。

 

気象

10月〜翌年3月ごろまでは北北東〜北東の季節風が連吹し、なかでも1〜3月は、低気圧が東シナ海に発生して東進するため風の急変が起こりやすい。また、台風は7月が最も多い。

台風対策

本港では台風による事故を未然に防止するため八重山地方台風対策委員会を設置し、在港船舶などに対し、台風情報の伝達及び警戒体制、避難、入港制限の勧告・解除等の台風災害防止措置を指導している(問合わせ先:石垣海上保安部(別掲))。

潮流

港内では上げ(下げ)潮流は西(東)方へ流れ、大潮期の最強流速は、0.6〜1.4(0.2〜0.9)knである。

岸壁前面付近の海域は、岸壁とその南方にある防波堤及び埋立地とにより狭水道となっているため、岸壁に離着岸しようとする船舶は、潮流の影響を受けることが大きい。

竹富島のヨン埼南方に、さんご礁を切り開いた小型船用の水路があり、低潮の1時間前から低潮時ころまで、流速がもっとも強く、最強流速は3〜4knと推定される。

水路

観音埼の南南西方1.8Km付近から、石垣市街の前面にある岸壁に至る水路の両側は、白色さんご礁で、天候不良時及び夜間を除いて、船橋から容易に視認できる。

入港上の注意

(1) 水路内に検疫錨地がある特異な港で、この錨地の船舶の動静に十分注意すること。

(2) 西表島等への高速連絡船が頻繁に出入りし、出港船であっても南防波堤や石垣港第6号灯浮標寄りに航行する船舶があるので注意すること。

(3) 夜間、街灯と灯浮標の灯火を誤認するおそれがある。

(4) この島にはネズミが多いので、係留索にラットガードを付けることを忘れてはならない。また、台風のときは、岸壁係留できなくなる。

制限

この港では、条例により原則として夜間の係留施設への着岸は禁止されている。入港しようとする船舶は石垣市役所港湾課(石垣市浜崎町3-4、TEL09808-2-4046)の指示に従わなければならない。

補給

水・燃料油の補給ができる。

アクセス

那覇港及び平良港経由那覇港との間にカーフェリー便及び定期旅客船便が、八重山列島の各島との間に定期旅客船便がある。また、沖縄本島、宮古島、多良間島、与那国島及び波照間島等との間に航空便がある。

その他

石垣海上保安部(別掲)

沖縄総合事務局八重山海運事務所(TEL09808-2-4944)

沖縄地区税関石垣税関支署(TEL09808-2-3375)

福岡入国管理局那覇支局石垣港出張所(TEL09808-2-2333)

那覇検疫所石垣出張所(TEL09808-2-4940)

石垣島地方気象台(TEL09808-2-2155)

石垣市役所(TEL09808-2-9911)

八重山漁協(TEL09808-2-2448)

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION