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那覇(なは)港

(特定港、開港、検疫港、出入国港、重要港湾)

(海図243、水路参考図H-202、H-203)

 

沖縄島南部の西岸にあるこの港は、那覇ふ頭(那覇商業港)、泊ふ頭(泊港)、新港ふ頭(那覇新港)及び浦添ふ頭から成り、南西諸島第一の大港湾で本土及び県内諸港との間の流通拠点港として、貨客輸送における重要な役割を果たしている。泊ふ頭北西側に泊漁港(第2種)がある。

那覇市は、南西諸島南部の政治・経済の中心都市で、沖縄県庁の所在地である。

人口は約300,000入である(1998年)。

 

目標

那覇ふ頭南東方約3.6kmにあるテレビ塔(地上高165m、赤白塗)は顕著。

気象

外港は西〜北の風にさらされるが、周辺にあるさんご礁によって風浪が弱められ、錨かきも良いので大小各種船舶が利用する。しかし、西〜北の風が強いときは、波浪が大きくなるので注意を要し、風速が13m/s以上になると外港での航行は困難となる。

台風対策

台風による事故を未然に防ぐため那覇港台風災害防止措置委員会を設置し、在港船舶などに対し、台風情報の伝達及び警戒体制、避難、入港制限の勧告・解除等の台風災害防止措置を指導している。

(問合せ先:第十一管区海上保安本部(別掲))

潮流

自謝加瀬・干ノ瀬の西方では、上げ潮流は高潮の約3時間前から低潮の約3時間前まで北北東方へ、下げ潮流は低潮の約3時間前から高潮の約3時間前まで南南西方へ流れ、高潮・低潮のころ最強流速となるが、新港第1防波堤と陸岸に囲まれた海域及び浅ノ瀬・儀間ノ瀬付近では、上記海域より約1〜3時間早く転流又は最強流速となり、ほぼ陸岸に沿って上げ潮流は北〜北東方へ、下げ潮流は南〜南西方へ流れる。

最強流速は、自謝加瀬・干ノ瀬の西方では、上げ・下げ潮流ともに1〜2knである。

入港路

この港の入口は、新港第1防波堤の南から入る唐口及び同防波堤の北から入る倭口の2水路がある。

唐口は干ノ瀬と浅ノ瀬の間を通る水路で、那覇港導灯で導かれ、通航しやすい水路である。入港船のほとんどがこの水路を利用する。

倭口を通航して新港ふ頭・泊ふ頭に向かう船舶はオネベ瀬に注意を要する。

錨地

通航路及び危険物積載船舶などの錨地を確保するため、標準錨地(標準錨地については港長に問い合わせること)が設けられており、この錨地は比較的安全に錨泊できるが、周囲はさんご礁で囲まれており、海底は険悪でるので、この海域の状況に明るくない船舶は水先人なしでは投錨しないほうがよい。西及び北寄りの風が連吹する場合、うねりが大きく、小型船の錨泊には不適である。

補給

各種十分にできる。

修理・廃油処理

施設がある。

通信・信号

船舶と港長との間で、無線電話による港務通信ができる。

那覇信号所において那覇水路の航行管制信号を行っている。

アクセス

東京、名古屋、阪神、博多、鹿児島、志布志、宮崎、名瀬、亀徳、和泊、与論、宮古、石垣、座間味、渡嘉敷、粟国、渡名喜、真泊、久米、与那国、渡久地、伊江、南大東、北大東の各間に定期旅客船便及びカーフェリー便がそれぞれある。那覇ふ頭の西方約2.3kmに沖縄国際空港がある。

その他

第十一管区海上保安本部(港長)(別掲)

那覇検疫所(TEL098-868-8037)

沖縄総合事務局運輸部(TEL098-866-0031)

沖縄地区税関(TEL098-868-8525)

沖縄税関支署(TEL098-933-0517)

福岡入国管理局那覇支局那覇港出張所(TEL098-868-5089)

門司地方海難審判庁那覇支部(TEL098-868-9334)

沖縄船員地方労働委員会事務局(TEL098-868-0570)

沖縄気象台(TEL098-833-4281)

那覇地区漁協(TEL098-868-5472)

沖縄港湾労働者福祉センター(TEL098-862-2210)

那覇埠頭休憩所(TEL098-861-8343)

新港埠頭休憩所(TEL098-867-4228)

沖縄船員会館(TEL098-868-2775)

 

 

 

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