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渡久地(とぐち)港

(港則法適用港、地方港湾)(海図240、水路参考図H-201、H-202)

 

この港は瀬底島と沖縄島間の瀬底水路で南・北に分かれており、北部には、満名川河口に南・北両防波堤(各先端に灯台がある)に囲まれた本港がある。

本港の北方約1.8kmにはドルフィン桟橋(長さ150m、水深は東側6〜8.5m、西側7〜8.5m)及び物揚場(約210m、水深2〜5m)のある渡久地港エキスポ地区がある。この地区は、昭和50年に開かれた沖縄国際海洋博覧会の際に整備された地区であり、海洋博閉会後は、グラスボートなどの小型船の利用の他、海洋性レクリエーション墓地としての発展が期待されている。

南部には瀬底島の対岸に、沖縄国際海洋博覧会に際し、大型客船の接岸バースとして、また、那覇・伊江島からのホバークラフトの連絡港として整備された本部港がある。また、本部港の北側には浜崎港及び浜崎漁港がる。

渡久地港が属している本部町の人口は、約14,700人である(1998年)。

 

台風対策

本港では台風による事故を未然に防止するため、沖縄県北西部台風対策委員会を設置し、在港船舶などに対し、台風情報の伝達及び、警戒体制、避難、入港制限の勧告・解除等の台風災害防止措置を指導している。

(問合わせ先:名護海上保安署(別掲))

潮流

上げ(下げ)潮流は、南(北)方へ流れる。流速は、内ヤッカイ礁付近では0.5kn以下であるが、瀬底島と沖縄島との間の水道狭部では、1.2〜1.9knである。

注意

港内の沿岸にはさんご礁が広がっており、低潮時には破浪して見分けやすいが、荒天時又は海水の濁っているときは識別しにくいので注意を要する。

針路法

港内北部及び本港に向かう船舶は、瀬底島の北方1km付近から東方へ、さんご礁間に点々と設置されている灯浮標間を通航する。

港内の南部と北部を結ぶ瀬底島東側の瀬底水路は狭く、潮流も複雑であるので、この海域に慣れた船舶以外は通航しないほうがよい。

錨地

瀬底島と沖縄島に囲まれた港内南部は、東及び西寄りの風を防ぎ大型船の錨地によいが、海中に投棄された砲弾などが多数発見されているため、錨泊できる区域は渡久地港本部防波堤灯台から185°1.3kmの地点を中心とする半径310mの海面(水深20〜34m)の所がよい。

補給

水・燃料油の補給ができる。

アクセス

伊江島との間にカーフェリー便(約600t)は、本部港の船だまり内から水納島との間に定期旅客先便(65t)は、本港から発着している。

その他

名護海上保安署(別掲)

本部港港湾管理事務所(TEL0980-47-4200)

本部漁協(TEL0980-47-2500)

本部町役場(TEL0980-47-2101)

 

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