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(2) モデル海域の断面図を以下に示す。(図2-49〜51)

断面は北緯31.5度、東経171.5度、東経177.5度の3種について作成した。各断面図では下記の5種の情報を比較している。

・補正済み予測水深(平面図は図2-42)

・予測水深(平面図は図2-39)

・海域全体にsurfaceコマンドで補間した観測水深(平面図は図2-21)

・Smith & Sandwellの海底地形2分メッシュ(平面図は図2-43)

・フリーエア異常をバンドパスフィルターと下方接続で長波長海底面に投影したもの(平面図は図2-37)

 

重力異常からの予測水深には観測水深の単純な補間では表現されない地形的特徴が見られる。

 

(3) 深さ1000mおきの下方接続の断面図を図2-52に示す。1000m毎の関係に著しい非線型は見られず、深さ方向の線型補間はほぼ妥当であると思われる。

 

(4) 水深、重力それぞれのパワースペクトルを図2-53〜58に示す。波長10km程度より短波長側で重力異常のパワーは急激に減衰する。本研究の予測水深もそれを反映している。しかしながらSmith & Sandwellの海底地形2分メッシュや観測水深、本研究の補正済み観測水深のパワーの減衰は穏やかである。このことから、Smith & Sandwellの海底地形2分メッシュ作成に用いられた重力異常は、現在彼らの研究グループが公開している重力異常そのものではないか、又は何らかの補正が行われている可能性が示唆される。

 

 

 

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