b. 重力異常データの加工(図2-8参照)
(1) Sandwellらの研究グループが整理した1分メッシュの全球フリーエア異常分布データセットgrav.img.9.1から衛星軌道直下の観測で確定された点のみについて(経度、緯度、フリーエア異常)の3項テキストデータを抽出した。抽出にはSandwellらの開発したツールimg2xygを用いた。
抽出データの例:
170.008、35.9934、-25.6000
170.025、35.9934、-24.8000
170.042、35.9934、-24.0000
170.092、35.9934、-28.2000
170.125、35.9934、-35.2000
…
モデル海域(G1806)での結果を図2-25に示す。
(2) GMTのsurfaceコマンドにより領域内全ての1分×1分格子点について重力値を補間した。(図2-8の手順2-1)
%surface$1-I1.0m/1.0m-R170.0/180.0/30.0/36.0_T0.0-G$2_V
注:水深データの場合と格子サイズ・範囲は同じだが、元データが高密度で分布も均質なのでtension=0でスプライン補間した。
モデル海域(G1806)での結果を図2-26に示す。
(3) FFTの前処理として、上記(2)の結果の周縁部にコサインテイパー処理を施した。(図2-8手順2-2の一部)処理はC言語プログラムにより行った。
モデル海域(G1806)での結果を図2-27に示す。