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(7) 上記(5)の結果に対してバンドパスフィルターによる波長10〜160km成分の抽出を行った。(図2-7の手順1-4)

GMTのgrdfftコマンドを改良してSmith and Sandwell (1994)の式(10)及び(11)を参考にバンドパスフィルターを作成し、grdfft2としてGMTに組み込んだ。波長10km及び160kmで振幅が0.5になるようパラメータを設定して用いた。(昨年度まではGMTのgrdfftコマンドにより単純なコサインフィルターを用いていたが、Smith and Sandwell (1994)の手法をより正確に踏襲するために変更した。)

 

%grdfft2$1-G$2-W30000/9500/0.0-M-V

 

$1:入力grdファイル(GMT用フォーマットのバイナリ形式)

$2:出力grdファイル(GMT用フォーマットのバイナリ形式)

-W30000/9500/0.0:Smith and Sandwell (1994)の式(10)中のパラメータsとして30000[m](=30km)、式(11)中のパラメータAとして9500[km]を指定。s及びAの値はSmith and Sandwell (1994)に準拠。

 

注:Smith and Sandwell (1994)の式(10)については上記ロウパスフイルターの項参照。

Smith and Sandwell (1994)の式(11)は下記の通り。

W(k)={1+Ak4exp[4*π*k*d]}-1

ここで、k:波数、A:係数(9500[km4])d:基準水深

例:1/k=波長=9.87kmかつA=9500kmかつd=0(海水面)の時はW(k)=0.5になる。

 

モデル海域(G1806)での結果を図2-24に示す。

 

 

 

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