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第2章 新方式レーダーの検討

 

本章では新方式レーダーを採用するに際し、必要なレーダーインターフェースと信号処理について述べる。

 

2.1 新方式レーダーのレーダー系インターフェースの検討

既存のレーダー系インターフェースのままでは、新方式レーダーで2面の背中合わせのアンテナから交互に得られる船舶の映像に差が生じた場合に、手動又は自動でスレッショルドレベルを個別制御又は相互に連携制御して、船舶の位置差及び大きさ差を少なくすることはできない。(昨年度の中間報告書第2章参照)

昨年度の中間報告書第3章「新方式レーダーの考察」に記載したとおり、新方式レーダーは位置合わせを定期的に実施するほか、運用中に2面のレーダーアンテナから交互に得られる船舶の映像に差が生じた場合、例えば固定の目標でその位置及び大きさが一致するよう手動又は自動でスレッショルドレベルを個別制御又は相互に連携して制御し、船舶の位置差及び大きさ差を極力少なくする。また、2面のアンテナで個別に及び連携して追尾を可能としておく必要がある。このことは新たな機能として各々のアンテナの識別を可能とし、スレッショルドレベルのアンテナ別個別制御及び相互に連携制御して追尾できる機能であることを意味している。

昨年度の中間報告書第1章「新方式レーダーシステムの構成」の項で示したが、改めて新方式レーダーシステム構成図を図2.1.1に示す。また、現行レーダーのレーダー系インターフェースから変更が必要となる新方式レーダーのレーダー系インターフェースに関する量子化装置ブロック図を図2.1.2に示す。

 

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図2.1.1 新方式レーダーシステム構成図

 

 

 

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