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3.3.2 AISの外部携帯型航法機器への接続

水先人は、船上に持ち込むための個人用の携帯型航法機器を持つのが普通になりつつある。これらの装置は、船上のAIS機器に接続し、受信した物標を表示することが可能である。

 

3.3.3 AISの外部長距離無線通信装置への接続

3.3.3.1 AISには、長距離無線通信機器と接続するための両方向インターフェースがついている。当初は、AISがこのような機器に直接接続することが出来るようになるとは考えられていなかった。

3.3.3.2 陸上局は、始めに船舶に対し長距離からAIS情報を発信するように要求する必要がある。どのような船舶陸上間通信でも常に2点間通信で行われ、放送ではないが、一旦通信が設定されると、船舶はAISを、その陸上局からの引き続いての船舶通報の要求に自動的に応答するように設定することが出来る。

3.3.3.3 船舶は、修正SOLAS第V章11.11項の規定により、船舶がIMOの船位通報制度に加入する場合は無料であることを想起している。

 

4 AISの情報

 

4.1 船舶からのデータ

 

4.4.1 船舶データの内容

船舶から発信される情報には、次の3つの異なった形式の情報がある。

(i) AISを取り付ける場合に入力し、船舶が船名を変更したり改装して船種が変わったりしたときにのみ変更する必要がある固定又は静的情報;(ii) 通常、AISに接続された船舶のセンサーによって自動的に更新される動的情報;(iii) 手動で入力し、航海中に更新する必要がある航海関連情報。その詳細は下記の表1のとおりである。

 

表1 船舶から発信されるデータ

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