5. 海外調査ニュース
●情報収集事業
調査団名 中近東・アフリカA班
調査分野 航空
対象国 イラン・イスラム共和国
調査期間(日数) 12.2.26〜3.4(8)
参加会員名 日本工営(株)
調査概要
1978年に工事着手後、20年経過した現在でも完成の情報のないイマム・ホメイニ国際空港プロジェクトの動向を見極めるため、首都テヘラン郊外に建設中の同空港に関する情報収集を行うとともに、我が国から本プロジェクトに対してODAの可能性を探ることとした。
イマム・ホメイニ国際空港は、1972年に政府より建設の承認を受けたプロジェクトであるが、イスラム革命やイラン・イラク紛争等により、当初計画に比べ大幅に遅れている。しかし、イラン・イスラム共和国は、第2次五カ年計画(1995年3月〜2000年3月)でも本プロジェクトをトッププライオリティーと位置づけ、1996年3月にマスタープランの見直し等を行い、2001年の供用開始を目指して、工事が行われている。
新国際空港は、テヘラン市の南西35kmのクム市付近に、15,000ヘクタールの広大な用地を確保し、建設工事中である。進捗率は、各施設ごとまちまちで、土木施設(用地造成、舗装)、建築施設(旅客ターミナルビル、管制塔)、アクセス道路などが90%以上進捗しており、外観的には90%程度の進捗に見えるが、航空灯火などの航空保安施設をはじめ、ビル内の設備、器材がほとんど整備されておらず、全体的には50%程度の進捗であると推察される。
新空港の第一期計画の施設規模は、以下のとおりである。

本プロジェクトについて我が国からのODAを、空港当局は期待しており、特にカーゴコンプレックスに対する期待感が強い。
問題点
1] 現在、情報規制があり、詳細な情報の入手が困難であった。
2] 必要な機能を有する空港として供用させるためには、早急にカーゴコンプレックスや航空保安施設の整備が必要である。
今後の見通し
ハタミ政権誕生以降、近隣諸国や欧州諸国との関係改善が進んでおり、米国との関係修復の動きも見られ、近い将来、経済制裁の解除が行われる可能性がある。また、大統領の訪日も話題となっており、我が国の新空港に対する資金協力の実現が期待される。