航空管制通信コース
基礎理論、HF対空通信、航空固定通信(AFTN)等に関して、基礎的な理論及び実践的な技能を習得する。期間は全体で6ヶ月間程度である。
航空管制技術コース
基礎理論・無線工学、無線施設の維持技能等について、基礎的な訓練を実施する。対象施設別に短期のコースで実施される。
航空英語コース
航空関連職員全般(ラオス航空職員を含む)に対して、業務に必要な英語、英会話の講義及びLL実習による訓練を実施する。研修生全員に300時間の英語授業が必須となっている。
また、臨時(必要の都度)に実施するのは、以下の2コースである。
航空機客室乗務員コース
ラオス航空の職員に対して、接客など必要な知識、実務の基礎的な訓練を実施する。
消防・空港保安コース
座学を中心に、基準、実施方法などの理論及び簡単な実技を習得する。期間は3ヶ月程度である。
(2) 訓練生
訓練生は、DCA職員として採用された、航空保安業務に従事する自国新人訓練生または自国既経験者(再訓練生)である。現在、他国からの訓練生は受け入れていない。
また、語学訓練、航空会社関連業務については、ラオス航空の職員に対して、また、空港の管理運営担当の職員に対しても訓練が実施される。
(3) 実施状況
現在、DCAの職員採用状況が厳しく、航空保安業務職員に係る新規の採用者がほとんどいないことから、語学訓練以外のコースは実施されていない。従来からも、航空保安要員の規模、需要が小さいことから、訓練コースが定期的に開催されることは少なく、航空管制官のコースを中心に必要の都度実施(1997年採用が最後)されてきた。これまで、航空管制コースにはのべ65人(新人)及び34人(再訓練)が参加した。
4.4.4 施設概況
(1) プロフィール
ICAO/UNDPの援助により1983年に建設されたものであり、簡単な訓練機材・装置も設置された。その後は、ほとんど改修されず、実習機材などの改善も行われていない。