1) シンガポール国内の主な造船所の実績
1] ケッペル日立造船(船舶修繕・改造および船舶製造)
ケッペル造船所と日立造船シンガポールが99年1月に合併し、ケッペル日立造船となった。同社の構成は図5のとおり。
99年のケッペル日立造船の売上高は5億4,646万Sドル、税引き後利益は2,932万Sドルであった。
Hitachi Zosen Singaporeでの修繕船隻数は、98年の108隻から117隻に増加、Kepple Shipyardでの修繕隻数は、98年の200隻から99年は166隻に減少、Keppel Singmarine Dockyardでの修繕隻数は、98年の185隻から99年は167隻に減少した。このような中で、Hitachi Zosen Singaporeでは日系船主のLNG船の修繕を初めて実施するなど、修繕対象船舶が高付加価値船へ移行しつつあるように見える。
新造船の分野では、19,150DWT型多目的コンテナ船3隻、動的位置制御型海底掘削船、セミサブリグ、アンカ・ハンドリング・タグ5隻、3,200BHPタグ2隻を建造した。なお、19,150DWT型多目的コンテナ船については、オーバーコストとなった。