定期コンテナ・サービス部門では、APLを傘下に収めたことにより、NOLのコンテナ輸送ネットワークはさらに広がり、APLのブランド名の下に、北米、中・南米、欧州、アジア、中東、豪州の各航路で週60便以上のサービスを行っている。
チャーター・サービス部門では、タンカー23隻、バルク・キャリアー8隻、及びフィーダー・コンテナ船5隻を、長期傭船、スポット傭船の形でウェット又はドライ・バルク貨物等を輸送している。
同グループの支配船は119隻、598万DWTで、内訳はコンテナ船が85隻(309万DWT、216,900TEU)、原油タンカーが23隻(230万DWT)、プロダクト・タンカーが3隻(12万DWT)、バルク・キャリアーが8隻(47万DWT)となっている。
2] Pacific Carriers Limited (PCL)
海運(船舶保有・マネジメント、チャーター)、貨物貿易、船舶ブローカー業務等を行っており、海運業ではドライ・バルクが中心であるが、液体貨物市場にも手を広げ、タンカー部門(プロダクト及びケミカルタンカー)の強化を進めている他、97年からはアジア域内でのコンテナ・フィーダー・サービス(現在、シンガポールとマレーシア、インドネシアを結ぶ7ルート)及び倉庫業務にも手を広げ、さらに99年からはブレーク・バルク・ライナー・サービスを手掛けている。
グループ全体の99年の売上は1.34億Sドル(前年比15%増)で、このうち海運業の売上は56%(うちフィーダー及びブレーク・バルク・ライナー・サービスが37%)を占めている。
同グループの支配船は100%子会社のMalaysian Bulk Carriers Sdn Bhd (MBC)の所有船を含め40隻(バルク・キャリアー30隻、タンカー5隻、コンテナ船5隻)1,196,916DWTとなっている。
3] Pacific International Lines (PIL)
船舶の保有・オペレーションを主要業務としており、アジア、中東、東アフリカ、豪州・ニュージーランドヘのコンテナ・サービス及び域内フィーダー・サービス等を行っている。
グループ全体の99年の売上は12.12億Sドル(前年比13%増)であった。
同グループは、コンテナ船50隻以上(約100万DWT、約5万TEU)を保有している。
4] Hai Sun Hup Group Ltd
海運(船舶保有・マネジメント、チャーター)、倉庫業等の業務の他、ホテル・不動産業にも力を入れている。
グループ全体の99年度の売上は4.30億Sドル(前年比24.3%増)で、このうち海運業務の売上は0.83億Sドル(前年比3.7%増)であった。