注1) 1998年は、暫定値
注2) 1970年及び1980年の数値は、それぞれ70年代、80年代の平均成長率
(2) 産業部門別GDP成長率
両者あわせてGDP全体の4割以上を占める製造業及び商業・貿易は、98年通年ベースでマイナス成長となり、シンガポール経済全体の成長の足を引っ張った。四半期別に見ても第2四半期以降3期連続でマイナスとなっている。
また、建設業は通年ベースではプラス成長を維持したものの、年後半はマイナス成長となった。
製造業及び商業・貿易を中心とした経済の落ち込みは、往復貿易額がGDPの2.5倍にも達するシンガポール経済の特殊性によるところが大きい。特に、対アジア貿易比率は58.0%を占め、総需要の減少率4.2%(前年比)のうち、実に3.5ポイントは外需の減少によるものとなっている。