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図3 薄いシリカのスケール

 

2.1.3 電磁化水による防錆のメカニズム

電磁化水による防錆のメカニズムは、電磁化水によるスケールの付着防止や除去が行なわれる過程で付随的に行なわれる訳ではなく、まったく別の動作により生ずると考えた方が良いと思われる。それは、今回の実験の過程の中でスケールの付着防止実験においても、スケールの除去の実験でも、試料を電磁化水発生装置に掛けてからしばらくして図4、及び、図5に示すように試料の尖った部分から大きな泡が発生する。この現象は4〜5日、つづき、泡の発生は停止する。この時点でメッキや塗装の施されていない場合には、赤錆状態のものも含めて、赤錆、あるいは、黒く変色した錆を軽く落としてみると下側は黒錆になっている場合がほとんどである・新電磁化水発生装置は鉄に集中して電磁界エネルギーを掛けると全体が黒色化(ただし、これは酸化鉄FeOである)してしまう。鉄の表面にこの酸化鉄(FeO)が付くが、これを研くと四酸化三鉄(Fe3O4)があらわれる。この様子を図6に示す。

 

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図4 鉄材の黒錆び化への変化

中心部に生じる鉄イオンはコイルの中心部を上部に上りコイルの上部に集まる

 

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図5 銅板、及び、鉄材の黒錆び化への変化

 

 

 

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