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したがって本年度船型開発では、昨年度の研究成果を基に、建造コスト及びメンテナンスコストの低減を図るために、1基1軸単胴型船型(C船型)を採用し、かつ、B船型にできるだけ近い推進性能と、充分な貨物積載スペースの確保及び荷役設備等の配置を考慮し、般配置図等の試設計を行った。また、主要寸法は性能比較を行うため、A、B両船型と同様とした。

船体形状では、大直径のプロペラを装備するために初期トリム付きとし、船尾形状はB船型の特徴であるバトックフローラインを極力採用したタンネル型船尾とした。船首形状は良好な性能を示した昨年度の船型と極力類似な形状とし、船首バルブは昨年度の船型開発で効果のあった長さ6mを採用した。また、本年度の船型開発では、さらに船尾端にトリムタブ付加及び船尾端延長による性能改善について検討した。

本船型開発では、コンテナや大型車輌等を主要搭載貨物に想定しており、通常航海では70%程度の載貨状態が大半を占めると考えられるので、経済運航コストを考慮して、昨年度の船型開発と同様に70%載貨状態で航海速力20ノットを目標に船型開発を実施した。図1に船体線図、図2に一般配置図を示す。

 

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図1 船体線図

 

 

 

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