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計算書1 舷側倉口部PRM構造解析計算書

 

(1) 計算の目的

右舷船体中央部に大きな舷側口を設けるため、開口周囲となる乾舷甲板、船側外板、上甲板はボックスワレーム構造を採用することとし、舷側倉口部の“PEM構造解析”を行って、変位及び応力を求めてみた。

(2) 舷側倉口周囲補強要領

下図の「舷側倉口周囲補強要領図」参照。

(3) 構造モデル、支持条件

・モデル長さ FR.32〜FR.88間の36.4m長さ(0.279LDD〜0.799Lpp)

・支持条件 両端FR.32及びFR.88にてXYZ三方向支持、回転自由。

・応力の検証範囲 FR.44〜FR.76間の20.8m(0.39L〜0.69L)

(4) 外力

・吃水は変動圧を考え、2.0m、3.8mのニケースとした。

・パレット貨物は、タンクトップに等分布させた。

・縦曲げモーメント(ホギング)は、最大値5700t.mを船体中央に負荷した。

(5) 計算結果

065-1.gif

参照添付図:変位図、合成応力分布図

(6) 考察

大きな舷側倉口を設けても、適当な開口周辺部の応力を充分低くすることが可能であることを証明した。

変位もあまり大きくはないが、ボックスフレームに連結する部材の剛性を増加させることにより、更に小さくおさえることが出来る。

 

舷側倉口周囲補強要領図

065-2.gif

 

 

 

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