日本財団 図書館


(2) “Aurora”のSCRシステム

“Aurora”はスウェーデン船籍のro-ro多目的フェリーでスウェーデンとデンマークの間を就航している。1992年4月に2.5MWの中速4サイクルディーゼル機関(Wartsila製)に尿素水を使用したSCRを過給機の後に設置している。

システムはバイパスラインをもった脱硝反応器とアフターバーナーより構成されており、反応器はNOx低減触媒、酸化触媒、熱分解質、スタティックミキサ、バイパスバルブ等から構成されている。また、噴射ノズルは停止時に還元剤噴射ノズル中に空気が流入する機構を備える。

本SCR装置は1996年までに8,000時間以上稼動しており、平均NOx浄化率は97%の実績がある。

 

083-1.gif

図2 “Aurora”搭載の脱硝システム構成

 

083-2.gif

図3 “Aurora”搭載の脱硝装置

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION