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(5) 小型内航船の使用燃料

 

表2.3-6に示すように、小型貨物船、油送船における使用燃料はA重油が最も一般的である。また、内航船の船種類別燃料の調査事例を表2.3-7〜9に示す。この調査は日本内航海運組合層連合会参加の5組合所属の3,129隻に対して行われたアンケート結果である。これらの表をみると、1,000馬力以下の貨物船ではA重油を使用する船舶が多く、90%程度であるのに対し、2,000馬力以上の船舶では逆にほとんどがC重油を用いている。内航船舶の専用船に関しては1,000馬力以下ではほとんどがA重油を使用しており2,000馬力以上ではA、B、C重油の割合がほぼ同程度となっている。C重油の使用割合が高いものは5,000馬力以上である。油送船に関しても同様に大型船ほどC重油の使用割合が高い傾向にある。

これらの事例から、本調査研究で対象とする499トン以下クラス、特に199トンクラス程度の船舶はほとんどがA重油を使用していることが推定できる。

 

表2.3-6 日本国内における燃料種類別燃料消費量(推定値:1996年)

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注:表中数値は小数点以下四捨五入のため、合計値が一致しない場合がある。

(出典:平成10年度「船舶排ガスの地球環境への影響と防止技術の調査」報告書、シップ・アンド・オーシャン財団。)

 

 

 

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