日本財団 図書館


船の秘密(ひみつ)

 

Q 客船ってどんなエンジンで動いているの?

A 昔は石炭(せきたん)などを燃やして、その蒸気(じょうき)の力で動かす「蒸気タービン」が多かったが、現在はほとんどが、エンジンの中で燃料(ねんりょう)を爆発的に燃焼(ねんしょう)させて力をだす「ディーゼル機関」です。しかし大型のディーゼル機関で直接プロペラを回すのではなく、中型のディーゼル機関をいくつか配置して電気を起こし、電動モーターで「スクリュー・プロペラ」を回転させる方法が最近は多いようです。この方式を「ディーゼル・エレクトリック(電気推進(でんきすいしん))方式」と呼びます。

 

ちなみに「ふじ丸」は、ディーゼル機関方式です。

 

Q 客船の電力(電気)はどうやってつくるの?

A 普通は船を動かすエンジンのディーゼル機関と同じように「ディーゼル発電機(はつでんき)」によってつくっていますが、プロペラの軸(じく)の回転を使って発電させる「軸発電装置(じくはつでんそうち)」というものもあります。つまり、船自体に発電所が備わっているので、船が停泊(ていはく)(止まっている)していても、電力は供給(きょうきゅう)されています。

 

ちなみに「ふじ丸」はディーゼル発電磯6機、軸発電機2機を備えています。

 

Q 客船で水はどうしているの?

A 昔はタンクに水をためて出港したり、雨をシャワーがわりにしていましたが、現在は「造水機(ぞうすいき)」というもので、海水を蒸発(じょうはつ)させ真水をつくったり、水分だけを通すシートに海水を通して真水をつくることができます。

 

ちなみに「ふじ丸」は、一日に50トン真水をつくることができます。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION