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又、昨年同様橋本総理が、剣道具をつけて少年剣士を自ら指導、大観衆の拍手喝采を受けたが、このことは剣道普及に貢献すること大であった。

試合結果は、小学生団体は、今大会に二連覇を掛けた千葉県柏武道館と長崎県橘道場との決勝戦となり、柏武道館が接戦の末、二連覇を達成した。中学生団体は、茨城県いばらき少年剣友会と岡山県福田道場の実力者同志の決勝戦となり、大将戦で福田道場が快勝した。

小学生個人は、宮崎県延岡修道館・小野直人君が、中学生個人は、昨年日本一に輝いた雨谷武蔵君が大会史上初の二連覇を成し遂げた。

▽第三十三回錬成大会は、橋本龍太郎総理大臣、町村信孝文部大臣他多数の来賓を迎え、七月二十九日、三十日の二日間に亘り、小学生四八五チーム、中学生三九〇チームが酷暑をものともせず、日本武道館狭しと、元気な試合を展開した。

尚、現職総理大臣が少年剣道大会に三年連続出席するだけでも異例であるのに自ら剣道具をつけての少年剣士指導は、選手、観衆に大きな感銘を与えると共に、日本の伝統武道である剣道を社会に広くアピールするものとなった。

試合結果は、小学生団体の部は、岡山県昇龍館一福道場が二度目の優勝を手にし、中学生団体の部は、茨城県いばらき少年剣友会が、昨年決勝戦での惜敗をバネとして、今回初の中学生団体の部の優勝をなしとげた。

個人戦は小学生の部、愛媛県成武館の大亀健太君が、中学生の部は、岡山県福田道場勝見健太君が栄光の日本一を手にした。

▽第三十四回錬成大会は、橋本龍太郎前総理大臣、有馬朗人文部大臣、笹川陽平日本財団理事長等多数の来賓を迎え開催したが、選手、関係者、応援者を含めると二日間(七月二十八日、二十九日)で一万人を越す規模の大会となった。

初日は、小学生団体の部四七八チーム、二日目は小・中学生個人の部と、中学生団体の部三九三チームが、道場と郷土の名誉を担い酷暑の中、鎬を削る試合を展開した。結果は小学生団体の部、宮城県あらた道場が優勝、中学生団体の部は、北海道伊達網代道場が優勝。いずれも、念願の初優勝で、団体日本一を手にした。

個人戦は小学生の部、栃木県小山武道館剣心会、澤部大希君が優勝、中学生の部は、岡山県福田道場、勝見健太君が二連覇を達成し、個人日本一の栄冠を手にした。

尚、少年達の熱戦と共に好評を博したのが、橋本前総理の少年指導稽古と、開会式での日本剣道少年団研修会(体験実践発表)で最優秀賞を獲得した、小学生の部、長永有加さんと、中学生の部、上野由香梨さんの堂々とした発表であった。

 

 

 

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