日本財団 図書館


表:船舶用ディーゼル機関(出力2000kw超:主機及び一部補機が該当)(HS:8408103000)

081-1.gif

 

(2) 業界統計による舶用製品輸出の現状

業界団体である韓国造船機資材協同組合では、舶用製品貿易に関して、輸出に限って、詳細な統計を作成、公表している。

それによると、韓国の舶用製品輸出額は、総額で2億3,026万ドルと、日本の舶用機器輸出の15%程度水準に過ぎない。また、過去5年間は2億ドル強で推移しており、大きな変化は見られない。これらのことから、韓国の舶用製品生産は内需向け中心であり、輸出は少ないこと、舶用製品全般として国際競争力は必ずしも高くないことが指摘できる。

輸出の中心は、推進装置を中心とする機関部であり、1999年時点では舶用機器輸出の7割弱を占めている。その他としては、居住設備(オリエンタル精工のSuper Structure、信星技術産業のWall Ceiling Panel輸出等)、配線装置(極東電線・真露のShip Board Cable輸出等)が目立つ程度である。このように、輸出分野は機関部の比率が非常に高く、それ以外の舶用製品の輸出は限定的であり、国際競争力は高くないことが指摘できる。

他方、分野別、地域別輸出を見ると、最大の輸出品分野である機関部の輸出は、欧州とその他地域(台湾、東南アジア等)、に集中しており、対日輸出は限定的である。対日輸出で最も多いのは艤装部であり、韓国の艤装部輸出の6割弱が対日輸出となっている。(日韓間貿易については後述する。)

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION