3.3 モデル機の設計・製作
3.2で取りまとめた性能要件から、要求仕様を満足するハードウェア、ソフトウェアの設計・製作を行った。以下にモデル機の詳細を示す。
(1) ハードウェア詳細
1] 表示モニター
CRTよりコンパクトで軽量なLCD※1を採用した。
サイズは15インチで、解像度は1024×768。
※1 LCD:Liquid Crystal Display
2] 表示装置本体
高速処理可能なPentium CPUと、振動に強いシリコンディスク搭載のWindowsマシンを採用した。
3] 専用キーを割り付けたキーボード
フルキーのキーボードに、ワンタッチ操作を行う為の専用キーをファンクションキーに割り付けた。
4] マウスコントローラ
キーボードと使いやすさを比較するために、マウスを装備した。
(2) ソフトウェア詳細
1] メニューアイコン
画面上のメニューアイコンの文字を大きく、扱いやすい形にした。
2] 表示情報の増大
1画面での情報量を2倍に増やし、多くの情報を1度に参照できるようにした。
3] 表示文字の拡大
年配者向けに表示文字を大きくし、見やすい表現にした。
4] ワンタッチ休止機能
作業効率を上げるために、グループ休止/監視をワンタッチ操作で簡単に行えるように、専用キーを設けた。
5] ヘルプガイダンス機能
機関部員の保守作業(点検・修理)の時間短縮を図る為に、警報チャンネルに対して、点検箇所・.点検方法を表示した。
6] 関連チャンネル表示機能
警報発生した時に、発生チャンネルに不随するチャンネルをまとめて表示する事で、機関状態が一括して把握できるようにした。
7] 項目修正機能
工場出荷でのチャンネル名称を、年配者向けに分かりやすい表現に、後から修正できるようにした。