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3.3.1 フィルタ実験装置

フィルタの実験装置として図8のような装置を構成した。コンピユータにA/D変換ボードを接続し、プログラムによって簡単なバンドパスデジタルフィルタを構成した。その装置に発信器を接続し、その動作を確認した。なお、A/D変換ボードのサンプリングタイムは4000Hzとした。

 

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図8 デジタルフィルタ実験機

 

3.3.2 実験結果及び考察

図8の実験装置でフィルタ係数20個にしたもの、30個にしたものと2種類のバンドパスフィルタを構成し、実験により得られたフィルタ特性を図9に示す。この結果によると、デジタルフィルタで十分な周波数特性が得られることが確認できた。また、フィルタの係数を多くすればするほど急峻な特性が得られ、デジタルフィルタによってかなり自由度の高いフィルタの設計ができることがわかった。

しかし、急峻な特性を得ようとすると、かなり計算量が多くなってしまうこと、入力周波数がサンプリングタイムに近づくと、フィルタが誤動作してしまうことが確認できた。そこで今回は、フィルタの設計にデジタルフィルタを使用し、試作機に関してはワンチップのアナログフィルタでフィルタを構成することにした。

 

 

 

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