(5) 液化ガスタンカー
図2.7-25に液化ガスタンカーの航行隻数密度分布を示す。
液化ガスタンカーの航行が集中しているメッシュ当たり1,000隻以上の海域は次のとおりである。
・本州及び四国南方沖を軸とする東京湾湾口からルソン海峡に至る航路帯
・南シナ海のルソン島北部沿岸
海峡の通過隻数は、対馬・朝鮮海峡が853隻、津軽海峡が81隻、また宗谷海峡が0隻となっている。
日本海ではBusan沖を除きメッシュ当たり500隻以上の海域はみられない。また、日本周辺海域を航行する全船舶の航海数(210,780航海)に占める液化ガスタンカーの航海数(5,239航海)の割合が2.5%であるのに対して、海峡の通過船について液化ガスタンカーの占める割合は、対馬・朝鮮海峡では1.5%、津軽海峡では0.8%であり、日本海においては液化ガスタンカーの占める割合が小さくなっている。