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(3) タンカー

図2.7-23にタンカー(ケミカルタンカーを含む。)の航行隻数密度分布を示す。

タンカーの航行が集中しているメッシュ当たり5,000隻以上の海域は次のとおりである。

・東京湾湾口〜相模灘〜駿河灘

・熊野灘〜紀伊半島南方沖

・朝鮮海峡Busan港付近海域

・朝鮮半島南方沖

・台湾海峡

 

また、メッシュ当たり1,000隻以上の海域は次のとおりである。

・本州の犬吠埼以南、四国及び九州の太平洋沿岸

・本州の犬吠埼以南、四国及び九州の太平洋沿岸から台湾海峡及びルソン海峡に至る航路帯

・津軽海峡

・対馬海峡及び朝鮮海峡

・玄界灘

・朝鮮半島南岸から台湾海峡に至る航路帯

・山東半島北東部沿岸

・揚子江河口から台湾海峡に至る航路帯

・台湾海峡

日本及び韓国の石油ターミナルと中東及び東南アジアの石油積出港との間の航路帯を航行するタンカーの集中がみられる。

 

海峡の通過隻数は、対馬・朝鮮海峡が7,075隻、津軽海峡が1,407隻、また宗谷海峡が367隻となっている。

タンカーのうち、船齢20年以上のタンカーの通過隻数は、対馬・朝鮮海峡が856隻、津軽海峡が50隻、また宗谷海峡が123隻となっている。日本周辺海域における全タンカーの航海数(26,292航海)に対する船齢20年以上のタンカーの航海数(2,695航海)は10.3%であるが、海峡通過船について船齢20年以上のタンカーの占める割合は、対馬・朝鮮海峡では12.1%、宗谷海峡では33.5%と、日本海からオホーツク海にかけて船齢20年以上のタンカーの占める割合が大きくなっている。

 

 

 

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