2.7.5 航行隻数密度分布
図2.7-21〜図2.7-25は、日本周辺海域を緯度/経度のそれぞれ0.5度(30分)単位のメッシュに区分し、各区分海域における船舶の航行隻数(1年間)の密度を示したものであり、船舶がどの海域を多く航行しているかを示すものである。主な船種について、船舶の航行隻数の集中海域は次のとおりである。
(1) 全船舶
図2.7-21に全船舶の航行隻数密度分布を示す。
船舶の航行が集中しているメッシュ当たり30,000隻以上の海域は次のとおりである。
・東京湾湾口〜相模灘〜駿河灘
・遠州灘〜熊野灘〜紀伊半島南方沖
・室戸崎沖
・朝鮮半島南方沖(北緯34度、東経128度付近)
・朝鮮海峡Busan港付近海域
・台湾海峡(北緯25度、東経121度付近)
また、メッシュ当たり10,000隻以上の海域は次のとおりである。
・本州の犬吠埼以南、四国及び九州の太平洋沿岸
・大隅海峡から台湾海峡に至る航路帯
・朝鮮海峡
・玄界灘
・朝鮮半島南西方向沖
・山東半島北東部沿岸
・朝鮮半島南方から台湾海峡に至る航路帯
・揚子江河口から台湾海峡に至る航路帯
・台湾海峡及び台湾南部東岸沖
・ルソン海峡北部
海峡の通過隻数は、対馬・朝鮮海峡が56,143隻、津軽海峡が9,866隻、また宗谷海峡が1,666隻となっている。
なお、日本の対馬海峡付近の伊万里及び松浦への入港船については、対馬海峡又は朝鮮海峡の西方海域と各港との間の航海を対馬・朝鮮海峡の航海数として集計している。また、韓国のMasan、Busan等の朝鮮海峡沿岸の諸港への入港船については、東シナ海、日本海の両方向からの入港を対馬・朝鮮海峡の航海数として集計している。(以下、同じ。)