2.7.3 日本南方海域等を航行する船舶の使用航路
この項では、日本周辺海域を航行する船舶のうち、2.7.1の日本に寄港する船舶及び2.7.2の日本海、黄海等を航行する船舶を除き、中国沿岸のおおむね北緯30度以南の諸港に入出港する船舶、フィリピン等の東南アジアの諸港等に入出港する船舶、インド洋を経由する諸港と北米大陸西岸の諸港の間を航行する船舶等、日本南方海域及びオホーツク海を航行する船舶の使用航路を示す。
(1) 船舶(全船種)
図2.7-11は、1997年に日本南方海域等を航行した船舶(全船種)が採用したと考えられる航路について、日本に奇港した船舶の航路を除いて示したものである。図2.7-1〜図2.7-10同様、1隻の船舶しか航行しなかった航路も、数百隻の船舶が航行した航路も1本の航路線で示されている。中国南部の諸港及び台湾の諸港と北米大陸西岸及び南米大陸西岸の諸港との間を航行する航路、タイ、インド、パキスタン等の諸港と北米大陸西岸の諸港との間を航行する航路、中国南部及び台湾の諸港とフィリピン、インドネシア、オーストラリア及び南太平洋の諸港との間を航行する航路、オーストラリア北西岸の諸港、インドネシア東部の諸港と北米大陸西岸の諸港との間を航行する航路等が多数存在している。
(2) 貨物船
図2.7-12は、船舶(全船種)と同様に貨物船の航路について示したものである。船舶(全船種)と同様の航路が多数存在している。
(3) タンカー
図2.7-13は、船舶(全船種)と同様にタンカー(ケミカルタンカーを含む。)の航路について示したものである。船舶(全船種)の航路をシンプルにしたものとなっている。
(4) ケミカルタンカー
図2.7-14は、船舶(全船種)と同様にタンカーのうちケミカルタンカーの航路について示したものである。主に、中国南部の諸港と台湾の諸港との間を航行する航路、中国南部及び台湾の諸港と北米大陸西岸の諸港及びオーストラリア東岸の諸港との間を航行する航路が存在している。
(5) 液化ガスタンカー
図2.7-15は、船舶(全船種)と同様に液化ガスタンカーの航路についてホしたものである。主に、中国南部の諸港と台湾の諸港との間を航行する航路、中国南部の諸港とフィリピン及びオーストラリア東岸の諸港との間を航行する航路が存在している。