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2] 船舶数からみた船籍/船齢構成

タンカー(ケミカルタンカーを含む。)の船舶数(1,718隻)について、船籍国と船齢の内訳を、10隻以上あった船籍国を船舶数の多い順に抜粋し表2.5-5に示し、その船齢と船舶数の関係を図2.5-5に示す。船籍国は第二船籍国を含め全部で55カ国(添付資料11参照)に及ぶが、10隻以上あった船籍国は19カ国であった。

船籍別でみると、代表的便宜置籍国のパナマが1位で全船舶数の26.6%を占めており、リベリアが2位で12.7%、またシンガポールが4位で7.8%を占めている。日本及び極東ゾーンの諸国については、日本7.9%、韓国3.7%、中国4.8%及びロシア3.0%であり、これら4カ国を船籍とする船舶数は合計334隻で全体の19.4%を占めるにすぎないが、全船舶の場合と同様に日本や韓国では便宜置籍船を多く利用していることを考えると、実際には、両国が関係しているタンカーの航行がかなり多いと推測される。

船齢でみると、船齢20年未漕の船舶数は1,395隻(10年未満804隻)であり、全タンカー船舶数の81.2%(10年未満46.8%)を占めている。船齢20年以上のタンカーの船舶数は318隻(30年以上4隻)であり、全タンカー船舶数の18.5%(30年以上0.2%)である。

平均船齢でみると、タンカー全体では0.5年と全船舶の場合の13.4年(表2.3-12参照)よりも1.9年若く、船籍別では、日本8.2年、韓国10.4年、中国12.4年及びロシア16.4年であり、ロシアを船籍とするタンカーの日本周辺海域を航行する船舶数は少ないが、他の船籍と比較して高船齢となっている。また、米国籍タンカーの平均船齢は20.8年であり高船齢が目立っている。

全船舶の場合と同様、船籍については航海数からみた構成より、パナマ、日本及び韓国の占める割合が小さくなっており、タンカーの船舶数については特にリベリアの占める割合が大きくなる。船齢については航海数、船舶数とも同様の傾向がみられる。

 

 

 

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