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2. 動物のフィールドサインを捜そう

 

フィールドサインとは

里山には多くの野生動物が生息しているとはいっても、管理作業をしている時にその生きた姿を見かけるということはめったにない。しかし注意して見ればその動物がそこを生活の場所にしているという証拠(サイン)はそこここに見つかるはずだ。

例えば“けもの道”。動物がいつも通るルートは、同じ薮でもなんとなく感じが違って見えるはずだ。もしそんな所があったら、そのルートをたどって見ると“糞”や“足跡”が見つかるかもしれない。また何かを“食べた跡”が見つかるかもしれない。フィールドサインとはそうした野生動物の生活の痕跡のことである。

フィールドサインから自分たちが管理する里山の共生者(先住者)を見極めることができれば、彼等のためにどんな植生管理が必要か…といった里山管理のテーマも見えてくるだろう。

 

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こんな梅鉢型の足跡があれば“里のけもの”が住んでいる

 

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シカの角研ぎ跡

 

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かきの種が入った糞。落とし主は誰かな

 

 

 

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