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<道路>

渡名喜村の道路網は、県道渡名喜港線の実延長25mと村道の実延長9,019mからなり(平成11年4月現在)県内市町村において最短の状況にある(表2-7)。これは、一島一集落で村民の日常生活が概ね徒歩範囲であることを反映している(図2-11)。集落内の道路網は、東西10本、南北8本で構成され、宅地の地割りは概ね整然型となっている。道路整備(表2-8)については、集落の外周で舗装整備が行われており、集落内の道路はほとんどが白砂の道となっている。この白砂の道は透水性が高く、掘り下げた家屋への雨水の流入を和らげる機能を有するだけでなく、美しい集落景観の魅力を高める役割をもっている。さらに、住民による環境美化もいきとどいており、白砂の道には古きよき時代の名残である「ほうき目」を入れる習慣が継承されている。

農道、林道は今後産業振興の骨格軸として位置づけられ、村道と一体的なかたちで海岸道及び集落外周辺で連結されている。また、島の南部をまわる渡名喜村林道の整備が進められており、林業振興と同時に、島の自然を満喫する周遊道路の役割も担うことが期待されている。

 

表2-7 主要公共施設等の整備状況

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資料:過疎地域自立促進計画

 

表2-8 道路整備状況

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資料:経済課

 

<集落排水>

汚水については、昭和33年に集落内の排水路が竣工し、昭和56年には汚水処理場施設が西字に完成した。管路の老朽化などのため、平成5年に農業集落排水事業管路工事が行われ、農業集落排水施設が平成10年度から供用を開始された。平成11年度末現在、100%加入となっていることから、今後必要に応じて施設の機能拡充に努めることが求められる。

 

 

 

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