3) 便益施設
浮野の里の利用者が、さほど不便を感じることなく、ゆとりをもって回遊をサポートできる施設を適宜配置する。ただし、この手の施設は利用者の心理と噛み合わないと使われないまま風化してしまうケースが少なくなく、設置のポイントを見極めることが肝要だ。ここでは、斎藤与里記念公園を中心拠点に次ぐもうひとつの核として位置づけることとする。ここは中心拠点からもっとも遠い位置にあるため、便益施設を充実することで回遊ルートの使い勝手が一段と向上し、設定したルートが無駄なく使われるようになる。
休憩スポットは、ロケーションが良好なこと、落ち着ける環境であること、お互いが近接しすぎないことなどをポイントに配置する。
解説板は必要に応じて適宜配置するが、地域資源のなかで同じ要素が複数存在する場合は、もっとも典型的なものを選択して配置する。ただし、とくに重要な要素については、2ヵ所程度に分散設置してもよい。
4) 案内情報施設
ここでいう案内情報施設とは、幹線道路からの進入路に設置する「行先表示看板」、拠点施設へ誘導する「行先誘導標識」、回遊ルートを表示する「指導標識」、浮野の里の見どころや回遊ルート全体をガイドする「総合案内板」などである。
・行先表示看板
東北自動車道加須インターと接続する国道125号からの進入口と、国道125号バイパスと県道との交差点に設置する。
・行先誘導標識
まったく地理がわからない来訪者を前提に、進入路の分岐点にすべて設置する。
・指導標識
回遊ルートのすべての分岐点に設置する。また、多少でも道がわかりにくい状況があれば、こまめに設置する。