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4 住民意識調査

 

4-1 住民意識調査の概要

 

「浮野の里」の保全・活用に対する住民意識を把握するために、地区内に住む「葦の会」会員の意見をアンケート調査より行った。アンケートの結果として、まず回収率の高さが特筆される。一般的には3割程度であるが、今回の調査では6割を超える回答があった(平成13年2月11日現在66.2%。集計後にもアンケートはさらに集まった)。これは、「浮野の里」あるいは「葦の会」への関心の高さや結束力の現われということができる。また広く意見を募るために、世帯主のみならず、ご家族の方にも回答を依頼した。その結果、幅広い年齢層からの意見を得ることができた。特に自由回答では、少数意見でも、今後の保全・活用に向けた貴重な意見が出されたといえよう。

まず、「浮野の里」の現状の認識として、美しさをつくり出している要素は「並木」と回答した方が最も多く、約半数に及んだ(選択式回答で282件、48.3%)。次いで「浮野」(168件、28.8%)、「田堀」(110件、18.8%)となっており、今後、地域の特質となる要素として保全していくことが求められると考えられる。一方で、「ゴミ」(自由回答で31件)、「資材置き場」(24件)、「水路、田堀の水が汚いこと」(23件)など美しさを損ねているマイナス要素は、取り除いていく必要があろう。次に、「浮野の里」将来どうしていくべきか、あるいは残したいかという問には、概ね「美しい風景を造っていきたい」、あるいは「残したい」という意識を持っていることが明らかになった。

問題点や提案などの意見を集約すると、「空間や環境保全に関するもの」、「施設整備」、「人的資源や組織運営」、「社会的および経済的問題」の4点にまとめられた。

 

4-2 住民意識調査の回収結果

 

配布開始日:平成13年2月3日(土)、配布回収日:平成13年2月11日(日)

配布世帯:310世帯、配布数:930票(1世帯あたり3枚)

回収数:616票(回収率66.2%)、有効回答数:584票(有効回収率62.8%)

 

4-3 アンケート項目および回答結果

 

問1. あなたは世帯主ですか。【世帯主】

1. 世帯主である 232(39.7%)

2. 世帯主ではない 334(57.1%)

0. 無記入 18(3.1%)

 

問2. あなたの年齢はいくつですか。【年齢】

1. 10歳代 26(4.5%)

2. 20歳代 38(6.5%)

3. 30歳代 59(10.1%)

4. 40歳代 116(19.9%)

5. 50歳代 115(19.7%)

6. 60歳代 111(19.0%)

7. 70歳代以上 112(19.2%)

0. 無記入 7(1.2%)

 

 

 

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