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・多門寺、北篠崎地区が、国土庁主催の「農村アメニティコンクール」で優良賞を受賞(財団法人農村企画委員会理事長表彰)。

平成11年

・先進事例調査(吉田町)への対応。

・6月、恒例の「浮野の里・あやめ祭り」を開催。

・環境整備事業として、駐車場美化活動、休耕田へのコスモスの播種など。

・「市民つり大会」の開催(市農政課)に対する協力。

・ホタルの飼育研究およびホタル飼育先進事例調査への参加。

平成12年

・住民共同緑化活動として、駐車場、桜並木等にアジサイを植栽。

・6月、恒例の「浮野の里・あやめ祭り」を開催。

・財団法人日本ナショナルトラストの「浮野の里保全・活用計画」に協力。

 

5) 活動の効果

 

浮野の里を中心とする自然環境の保全活動を通して、会員に地域の魅力があらためて理解されたほか、水に関わる歴史や文化を活用したイベント等の開催により、地域と外部からの来訪者との交流が活発になり、郷土意識の高揚や連帯感の醸成につながっている。とくに、地域ぐるみのイベントということもあり、年配者や子どもたちも積極的に参加するようになったため、地域に活気が出できたという。これによる経済効果も、徐々にではあるが表れてきている。

このような、中身の濃い葦の会の活動は行政からも高く評価され、それに応えるかたちで行政側も、あずまや、遊歩道、散策木道、観察舎、駐車場、トイレなどの整備事業を進め、活動を支援している。こうした行政の対応は、葦の会の活動にいっそうの励みとやる気を与えているものとなった。

さらには、市内各地区から「北篠崎と多門寺はよくやっている」との評価を聞き及ぶにつけ、会員が「浮野の里」地域に愛着と誇りをもつようになったことは、これからの浮野の里を守り継承する意味で、大きな成果といえよう。

 

3-2 行政の取り組み

 

浮野の里地域で地域住民による保全活動が始まったことと平行して、行政も、土地の取得や利用に関わる整備事業を実施し、いち早く対応してきた。葦の会の積極的な活動とこのような行政の素早い対応がうまく噛み合ったからこそ、現在に至までの展開が可能になったといえる。行政が取り組んだ事業は以下のとおりである。

 

 

 

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