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事業概要

 

弦楽器の貸与事業

日本音楽財団は、ストラディヴァリウスやグァルネリウス・デル・ジェス等によって製作された世界最高峰の弦楽器を収集し、それらを国の内外を問わず一流の演奏家や若手有望演奏家に無償で貸与する、いわゆる弦楽器名器の貸与事業を実施しております。

これは、世界的文化遺産としての弦楽器名器を保全し、これらを次世代に継承するとともに、それらの活用を図ることを目的としております。この貸与事業を通じ、西洋クラシック音楽の発展に対する日本の国際的な貢献を果たそうとするものです。かつて、日本の演奏家が国際的な演奏家として仲間入りできた背景には欧米音楽界からの暖かい支援があったことを考えると、今こそ日本が西洋クラシック音楽の発展に対し国際的な貢献を果すべきであり、このことは世界からも期待されております。

日本音楽財団は、現在別記記載の名器を保有しており、その貸与事業を展開いたしておりますが、今後とも、この名器貸与事業を更に拡大していきたいと考えます。

 

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ベルギー・エリザベート王妃国際音楽コンクール優勝者に「ハギンス」を貸与

左から:塩見和子理事長、ファビオラ王妃、バイバ・スクライデ(2001年度優勝者)

 

演奏会

日本音楽財団はその貸与楽器と使用演奏家による演奏会を国の内外で開催し、世界のクラシック音楽愛好家に名器の妙音を楽しんで戴きます。

また、日本の楽団や世界的に有名な海外の楽団の演奏会を支援して、音楽愛好家がより質の高い音楽に触れる機会を増やしてまいります。また、演奏会の開催ばかりでなく、楽団の指揮者或いは演奏家が、若手の音楽指導者並びに学生を指導する音楽研修事業も併せて実施いたします。

海外において演奏会を支援する場合には、その事業の文化的意義とそれに対する日本の国際的な貢献を重視いたします。

 

諸音楽活動の支援

日本音楽財団は、音楽の振興を目的とし、音楽関係団体の行う各種事業(演奏会、講習会、研修会等)に対し助成を行います。協力できる事業範囲は、演奏技術の向上、国際交流、音楽の普及、音楽を通じてのボランティア活動やチャリティ活動などといたします。

 

音楽関係国債ネットワークの形成

欧米の音楽関係団体や音楽学院との連絡を密にして、音楽関係の国際的なネットワークを構築して行きます。そのようなネットワークを通じ、音楽学生に対する練習用弦楽器の供与、新しい弦楽器の製作支援、音楽関係の人物交流、シンポジュームの開催、楽器の製作・修理・保存等に関する技術交流の促進、国際音楽コンクールを含む国際的音楽行事への支援などの事業発掘に努力します。

 

調査・研究

日本音楽財団は、音楽の普及・啓蒙のための基礎調査や音楽に関する各種の調査・研究を実施いたします。また、音楽に関する各種文献、レコード、テープ、ビデオ、CD等の収集を行い、将来における音楽情報センターの設立を目指します。

 

 

 

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