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ハンナ・チャン

チェリスト

ハンナ・チャンは1982年韓国に生れ、3歳でピアノを、6歳でチェロを始める。そのぬき出た音楽的天分により、国際的な評価をすでに獲得している。

偉大なチェリストの面前で演奏したいと願って出場した第5回ロストロポーヴィチ国際チェロ・コンクール(1994年にパリで開催)において、ロストロポーヴィッチをはじめとする審査員10名全員一致で優勝を飾り、併せて現代音楽賞も受賞した。その後、1995年にシノーポリ指揮ドレスデン・シュターツカペレとの共演で母国ソウルにデビュー。1996年にはデュトワ指揮モントリオール響とカーネギー・デビューを果たした。

その後もロストロポーヴィチ指揮ロンドン交響楽団、小澤指揮ボストン交響楽団、デュトワ指揮フィラデルフィア管弦楽団並びにニューヨーク管弦楽団、ロリン・マゼール指揮バイエルン放送交響楽団並びにパリ管弦楽団、ズビン・メーター指揮イスラエルフィル、ベルリンフィル定期演奏会等、多くの著名指揮者、オーケストラとの共演も相次いで行っている。

1999年には、器楽奏者にとって最も名誉ある賞の一つ、イタリアのキジアーナ音楽賞の国際賞に指名された。

また室内楽の分野においてもマイスキー、クレーメル、シトコヴェツキー等の一流アーティストと共演する機会に恵まれている。録音もEMIとの専属契約を結び、ロストロポーヴィチ率いるロンドン交響楽団とサン=サーンスの協奏曲でデビュー、続いてシノーポリ率いるドレスデン・シュターツカペレとハイドンの協奏曲もリリースしている。

近年は、ジュリアード音楽院に学びながら、ロストロポーヴィチ、マイスキーの両雄に教えを受けた。

 

 

 

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