樫本大進
ヴァイオリニスト
1979年ロンドンに生まれる。3歳でヴァイオリンを始め、7歳でジュリアード音楽院プレカレッジに入学。その後、名教師のザハール・ブロンに招かれドイツのリューベックに留学し、ギムナジウム高校課程を修了後、リューベック音楽院に入学。現在は、フライブルク音楽院に在学している。
樫本大進は、既に数々の国際コンクールでの優勝をはじめとして様々な権威ある賞を受賞している。1990年第4回バッハ・ジュニア音楽コンクール第1位、1991年ヴィエニャフスキー国際ヴァイオリン・コンクール(ジュニア部門)第3位、同時にポーランド文化大臣賞、ヴィエニャフスキー最優秀演奏賞も受賞。1993年メニューヒン国際ヴァイオリン・コンクール第1位(最年少参加)、同年ドイツにてシュタイゲンベルガー賞及びダヴィドフ賞受賞。1996年にはフリッツ・クライスラー国際音楽コンクール、ロン=ティボー国際音楽コンクールで優勝している。
コンサート活動では、欧州各地でのリサイタルのほか、バシュメット指揮モスクワ・ソロイスツ、メニューヒン指揮イングリッシュ・シンフォニー、スヴェトラーノフ指揮ロシア国立交響楽団、ヤンソンス指揮サンクトペテルブルク・フィル、小澤征爾指揮ボストン交響楽団、マゼール指揮バイエルン放送交響楽団、ヴァーレク指揮チェコ・フィルをはじめとする世界の巨匠と共演を果たしている。
このような活動は日本でも高く評価され、1995年アリオン音楽賞、1997年出光音楽賞、モービル音楽賞、1998年新日鉄音楽賞フレッシュアーチスト賞、文化庁より平成9年度芸術選奨文部大臣新人賞を受賞している。
現在、日本音楽財団より貸与されている1722年製ストラディヴァリ「ジュピター」を使用している。
レコーディングは、ソニー・クラシカル・ニューヨークと全世界レコーディング契約を結び、日本では昨年秋20歳記念リサイタルの模様をライブ収録したデビューアルバムがリリースされ、好評を得ている。