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ロリン・マゼール

(指揮者)

ロリン・マゼールは、世界を代表する指揮者の一人であると同時に、作曲家として、さらにはヴァイオリニストとしても高い評価を得ている。

マエストロは、1930年にフランスで生まれたアメリカ移民二世である。5歳でヴァイオリンを始め、7歳で指揮の指導を受け始めた。ピッツバーグ交響楽団のヴァイオリンソリストを務め、9歳から15歳の間にはアメリカの主要なオーケストラのほとんどを指揮するという神童ぶりだった。

その後、1953年にはヨーロッパ・デビュー、1960年バイロイト音楽祭(初のアメリカ人指揮者としてデビュー)、1961年ボストン交響楽団、そして1963年にザルツブルグ音楽祭にデビューを果たした。

過去35年間で世界中の主要なホールと歌劇場に出演し、40カ国を超える国々において4000を超えるオペラ及び演奏会で140以上のオーケストラを指揮。ベルリン・ドイツ・オペラの芸術監督、ウィーン国立歌劇場総監督・芸術監督、ベルリン放送交響楽団(現ベルリン・ドイツ交響楽団)音楽監督、クリーヴランド管弦楽団音楽監督、ロンドンのフィルハーモニア管弦楽団首席客演指揮者、フランス国立管弦楽団音楽監督、ピッツバーグ交響楽団音楽監督を経て、1993年よりバイエルン放送交響楽団の音楽監督を務めている。また、毎年夏のザルツブルク音楽祭で新演出オペラの指揮も行っている。

また、彼はこれまでにウィーン・フィルの“ニュー・イヤー・コンサート”を10年にわたって指揮しており、その模様は10億人以上の観客・テレビ視聴者によって楽しまれている。世界のオーケストラを指揮する多忙なスケジュールの中、彼は30回にも及ぶチャリティー・コンサートを世界自然保護基金、UNICEF(ユニセフ)、UNESCO(ユネスコ)、UNHCR(国連難民局等弁務官事務所)のために行なっている。

近年は作曲家としても精力的に活動しており、マエストロの作品は世界一流のアーティストたちによって初演されている他、今年2月にはウィーン・フィルから委嘱された作品の初演が大成功を収めており、「現代のマーラー」ともいうべき偉業をなしとげる真のマエストロである。70歳を迎える今年は、ロンドン、ミュンヘン、パリ、ニューヨークを始めとする世界各地で「Maazel at Seventy」というフェスティヴァルが予定されている。

 

 

 

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