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3. 研究開発スケジュール

平成9年4月組合の発足と同時に研究開発活動を開始した。研究開発予定期間は平成14年度までの6ヵ年で、その間のスケジュールを図1に示す。

初年度の平成9年度にSMGT全体の基本計画を行い、上記のSMGT全体目標を圧縮機、燃焼器、タービン等のガスタービン構成要素(以下、要素)のレベルで達成すべき目標に展開した。この各要素目標は、夫々が従来水準を超えるものであり、目標達成のためには解決すべき様々な研究課題があった。

これらの研究課題(「SMGT基本計画」参照)を解決すべく、直ちに、各種試験を含む要素研究に着手した。

この要素研究は平成12年度までのほぼ3ヵ年間にわたり実施し、各々の要素がその目標をほぼ達成して完了した。

この要素研究成果を取入れた2,500kW級の実験機を現在製作中である。平成13年度半ばから最終年度平成14年度にかけ、この実験機による陸上での性能試験を行う。この陸上試験で、要素間のマッチング調整等の改良と性能評価を重ねて、SMGTの開発目標を達成していく予定である。

 

4. 研究開発体制

SMGT研究組合は、鉱工業技術研究組合法に基く組合組織で、図2の組織構成になっている。

理事長の諮問機関として運営委員会と技術評価委員会がある。運営委員会の傘下に業務部会、技術部会があるが、技術部会は主として技術的問題を扱う。

研究開発は、組合がこれら委員会に諮問して、企画、立案、調整を行い、組合参加会社に研究開発を委託して行っている。

また、研究計画および研究成果等については、外部有識者で構成する技術評価委員会にて第3者的立場で公正に評価して頂いている。

組合参加会社は、石川島播磨重工業株式会社、川崎重工業株式会社、ダイハツディーゼル株式会社、株式会社新潟鐵工所、ヤンマーディーゼル株式会社(50音順)の5社である。

各社への研究委託分担は、ガスタービンの各構成要素を各社が担当し、全体取りまとめを川崎重工(幹事会社)が担当している(図3)。

 

5. 委員構成

技術評価委員会(平成13年7月1日現在)

委員長

吉識晴夫 東京大学生産技術研究所 教授

副委員長

宮田秀明 東京大学工学部船舶海洋工学科 教授

委員

乾猛士 (社)日本旅客船協会 海務部会工務委員長

今市憲作 大阪大学 名誉教授

岡實 (財)日本海事協会 常務理事

刑部真弘 東京商船大学動力システム講座 教授

鎌田実 東京大学大学院工学系研究科 助教授

 

 

 

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