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祝賀会でご祝辞を述べられる脚本家 内館牧子様

 

内館牧子様のご祝辞

 

横綱審議委員の内館牧子でございます。「火の用心」のお二人も急にやらされたそうですが、私も急でした。今そこで、ウーロン茶を飲んでいるところに、樋口さんがいらして、「一言、何か」と言われました。(注:御所浦火の用心会の二人が「火の用心」を実演したことを受けて)

私は今回初めて、表彰式に列席させていただいたんですが、大変感激いたしました。こういう方たちが日本に沢山いらっしゃるということを、全然存じ上げませんでしたし、その方たちが、本当に命を懸けて日本を守ったり、人を守ったり、お互いに手をつないだりされているということを、目の当たりにいたしまして、「日本も捨てたもんじゃないな」と思いました。

私は、NHKの「私の青空」という、朝のテレビ小説を書きましたが、そこに込めた思いというのは、いろいろな生き方が世の中にはあるということです。それは王道ではないものもあるでしょうが、自分とは違う生き方を認め合うということが、結局は自分たちの閉塞感も消えて、「私の青空」が広がることではないだろうか、という思いで書きました。

今回ここに参加させていただきまして、本当に少しずつにしろ、日本にも青空がきちんと広がっているなということを、実感いたしました。

少しでも、私がこの会のお役に立てて、大変嬉しく思います。これからも評議員としてがんばりますので、どうぞ皆さま、お力添えをお願いいたします。本当にありがとうございました。

(評議員)

 

 

 

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