表彰選考委員長ご挨拶
本日は、常陸宮同妃両殿下のご臨席の光栄を賜り、平成12年度第二回日本財団賞の贈呈式を行うことができますことを深く感謝申し上げております。また多くの方々が多忙なお仕事の時間を割いて、祝福に来てくださいました。そのご厚意にも、私は心からの感謝を申し上げております。
今日ご受賞になられます方々も、遠い土地からわざわざこの会場まで来てくださいました。日本の中の遠い所ばかりではありません。アジアのキルギス共和国、タイ国からも、今日の受賞者ははるばるおいでくださいました。そのことについても心からの歓迎を申し上げます。
私としてはさらに複雑な思いになりますのは、今日のこの授賞式を喜びの行事とは申し上げられない方もおられることです。この中には、ご家族の大切な父上やご子息が、人の命を救うためにご自分が犠牲になられた方のご遺族がおられます。
亡き方々に対して、ほんとうは言葉にならないほどの思いをもって、申し上げます。
「ありがとうございました」