財団法人 日本太鼓連盟理事
財団法人 日本太鼓連盟秋田県支部長
鈴木俊秋
錦織なす四囲の山々「豊年満作」本年の秋田は近年にない実り豊かな作柄に恵まれました。
近代化農業の進展に伴い、豊穣な田園も「あっという間」の僅か一週間の刈入れで、全ての農作業を終えて“一望千里”人影もありません。
秋祭り・神社仏閣の伝統行事・地域活性化・イベント・時勢に添って出し物の変化があるものの人々の気持ちをそぞろ浮立たせる金鼓、三昧の音が風に乗ってとは言い難いですが、今は映像による周知の時代、古き良き時代の伝統に一抹の郷愁を感ぜざるを得ません。
このたび、(財)日本太鼓連盟主催の第9回日本太鼓全国講習会開催地として指名を受けて以来、(財)日本太鼓連盟秋田県支部47団体(こども太鼓20団体)今日まで受入れ体制づくりに協議を重ねて本日を迎えました。
準備万端とは言い難いですが、地域の行政、その他関係者の協力を得て施設を活用させていただき、少々の不備はありますが、心のこもった受入れをいたしたいものと、支部を挙げて歓迎申しあげたい心意気で望んでおります。
古き良き思い出の全国講習会であってほしいし、懇親交流の夕べであってほしいものと念願いたしております。
当地もまた、全国的知名度の高い埋蔵文化財の宝庫である中世の「払出の柵跡」が整備されつつあり、県立埋蔵文化財センター施設、展示館等識者の興味をそそるものがあります。
また、伝統芸能「秋田民謡」は世上よく知られる所、本事業の推進役、本支部専務理事鈴木孝喜氏(事務局長)の父君は民謡日本一のタイトルの持主。他界されて孝喜氏が父・蘭導師匠の襲名されたことは、ご存知の通りであります。
全国より参集いただきました皆様へ日頃の技量を充分発揮され、期待の成果を得られますよう祈念し、歓迎の言葉といたします。