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会長挨拶

相澤宏邦

 

今年の夏は例年になく暑い日が続きました。いかがお過ごしでしょうか。本年四月二十七日に「犯罪被害者支援センターみやぎ」が宮城県警察本部をはじめ多くの会員の方々のご支援で船出をいたしました。事務局体制はもっと充実させなければなりませんが、やっと軌道に乗り広報誌第二号の発刊にこぎ着けました。出来具合はいかがでしょうか。本号では会員の方からの投稿を掲載いたしました。日ごろの活動の中での感想やお気づきのことなど自由にお書き頂き事務局までお届けください。次号からは出来るだけ多くの方からの投稿を載せたいと思います。

世間では子供たちによる信じられないような大事件が次々勃発し、被害に合われた方々の心中や如何ばかりか察するに余りあります。その他、虐待を受けた子供たちやレイプされた年余に亙る精神的苦痛を思う時、われわれに課せられた仕事の重さに身が引き締まる思いがします。

国家的見地からすると、平成十二年五月十七日にいわゆる「犯罪被害者保護法」が成立し、欧米に比べて遅れているといわれている被害者保護のための第一歩が開かれたことになりました。しかし、被害者の権利の擁護は単に公判手続きの改善のみならず、経済的な損失への具体的支援も欠かせないものであります。昭和五十六年の三菱重工爆破事件を契機に設立された犯罪被害者等給付金支給制度がありますが、まだまだ不十分です。一九八五年の「国連被害者人権宣言」に、加害者からの充分な賠償が得られない時は国は経済的な保障に努めると明記されています。国家として経済支援を可能にする法整備が急がれます。

さて、本広報誌は県内何処にお住まいになって居られても当支援センターを知っていただき、支援を必要とする時電話やFAXでご相談をいただけるよう幅広くお知らせすると同時に、支援者同士の情報交換の一助となすためのものです。是非幅広くご活用ください。

 

 

 

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