着用さえしていれば、かなりの人があたら尊い命を失うことはなかったと思われます。プレジャボートでもほぼ同様と思われます。
2 救命胴衣(衣)の問題
救命胴衣の搭載義務の無い小型漁船において多発する海中転落による死亡を無くすために、当時の北海道漁船海難防止センターが中心となって開発した安全性を担保した着易いものがあります。(以下「救命衣」と書きます)
関係団体が協力して長年にわたり救命衣の普及に努めていますが、漁船に乗る方々は、自分は大丈夫という職人気質も強く、同僚の目も気になり(根性がないと言われる)、また「作業に支障がある」「夏は暑い」として着用をしぶる傾向がみられ、残念ながら北海道、東北地方以外での普及は芳しくないものとなっています。
プレジャボートでも備え付けの小型船用救命胴衣を着用している情景はほとんど見受けられません。
前記開発された救命衣は、浮力を法定の救命胴衣よりも1キログラム下げたことにより(飛び込み実験など安全性は確認済み)、軽く、薄くなり、メッシュ使用で通気性も格段によくなっています。違和感の全く無いシートベルトが無いように、全く違和感の無い救命衣の開発は不可能です。
自動車のシートベルトでも、義務化された当初は窮屈だなどとの不満がみられましたが、現在は皆さんが慣れたせいでしょうか、「命を守る有効性」を皆が認識し、着用は定着化しています。
船舶からの海中転落による毎年の数多くの死亡・行方不明者の実態をみれば、「命を守る救命衣」の有効性はシートベルトや最近法制化されたチャイルドシートに勝るとも劣らないものと考えられます。
3 着衣型救命衣(仮称)の開発と位置づけ
私は、小型漁船とプレジャーボート、海上作業船などに共通の常時着用にマッチして着衣型救命衣の開発(現在め救命衣でも十分有用と思うが法的に裏付けはなされていない)と常時着用の義務化を図ることを望んでおり、そのことに力を入れる所存です。
なお、最近新聞に大手玩具メーカーによるドラえもんなどの人気キャラクターをデザインした「着衣型チャイルドシート」の販売の記事が載りました。プレジャーボート用の世界でも子供用救命衣にキャラクターを、大人の救命衣にもロゴマークなどファッション性を加味したらよいと思います。